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思い出色々3

人々

Mくん。私をUOに誘ってくれたリアル友人。ブログ内では浦島師匠として登場。
頭の回転がものすごく早くて2まで聞くと8ぐらいまで理解できるような人。
なので「5まで聞いても2までしか理解できない」私の脳構造を理解してもらえない。
行ってみれば分かるやってみれば分かる、と説明は一切せずに連れ出され
色々なことに放り込まれては体験させてくれた。
その頭の回転の良さから反射神経も速いので、卒なく強いという感じだったが
すごく強いとかでもないので、出先で全滅して幽霊マラソンすることもよくある。
ブリタニアンの基本行動、そして脳筋日記の根幹である「とりあえずやって死ぬ」
を教えてくれたのは彼だった。

アニ
リアル友人。ブログ内では浦島姐さんとして登場。
彼女の活動フィールドは主にフェルッカ。
赤ネームさんのバックパックや殺された死体の棺桶を漁る、いわゆるルーター業。
人のポケットを漁って暴かれ殺され「すごい罵倒されて泣きそう」とよく言っていたが
別MMOでも同じようなことをして殺され罵倒されまったく同じセリフを言っていたので
自ら好んでスリリングな暮らしに身を置いていたのではないかと思われる。
活動フィールドと活動理念が違うので一緒に出かけることは少なかったが
たまに一緒に遊びに行くと臆することなく真っ先に突撃して死んでいくその度胸は
ビビリな私には無い、憧れの存在だった。

ホセ
彼とは沢山の思い出がある。
普段はクールなMくんが、効果音が聞こえそうなぐらい目をキラキラさせながら
「すごい面白い奴がいるんだよ」と言ってブリテイン銀行前で引き合わせてくれた人。
銀行前でぼんやり突っ立っていればいつの間にか隣に立っていて
私のとりとめのない話をふんふん聞いてくれて質問にも丁寧に答えてくれて
そうやって毎日寝る時間になるまでお喋りをして一緒に過ごした。
新しいパブリッシュが入ればMくんと二人で現れ、検証に行くぞと連れ出された。
こだわりのファッションとスキル構成で、効率は二の次という職人気質だったため
パブリッシュが進むにつれ大きな変革の波に付いていくことが出来なくなり
「もうできることがなくなった」と彼はブリタニアから静かに去っていった。
今でもMくんの家に行くとコタツの中で寝ていたりする、現リアル友人。



ギルド
某H
海外シャードで結成してから8年以上活動しています(当時)という大規模長寿ギルド。
入隊したときは2シャードに居を構えていて「メインはコッチ」とは言っていたが
次第に「アッチ」になり、ギルド活動も「アッチ」一色に。
キャラクター転送システムはまだ無く、新シャードへ行くにはゼロから育成し直す時代。
追いかけて行くほどでもないなぁと脱退。数ヶ月後にはコッチのギルドハウスも消滅。

某F
片手ほどのメンバー数の小さなギルドだが、名の知れた対人プレイヤーが在籍していて
よくよく聞いたらその対人プレイヤーさんのリアルカノジョが興したギルドだった。
微笑ましくラブラブしていて眩しいもんだったが、カノジョがふっつりインしなくなった。
メンバーとしばらく待ったが戻ってくることはなかった。別れたのかな…。脱退。

某A
街でメンバー募集をしている人に声をかけられた。
入隊条件を確認。「緑PK禁止」という項目があった。
ブリ銀前にキャラ放置して離席していることがよくあったため
「放置してる間に殴ったり殺されたりしないのであれば」と念を押して入隊。
しかし数日ほど経ったある日、離席から戻ってきたら中身のいない私が
ヒールされつつ死なない程度にボコボコ殴られているところだった。脱退。

これ以外にもいくつかギルドに入隊したが脱退・衰退・解散・消滅など。
ブログを始めた後にも
終の棲家になるかなと思ったギルドはギルドマスターの都合により解散。
終の棲家になるかなと思ったギルドはだんだんと誰もログインしなくなり。
終の棲家として今のギルドに拾ってもらい今に至る。お世話になります。



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思い出色々2

勧誘
ブリテイン墓場は初心者戦士の聖地。いつもたくさんの人が鍛錬に励んでいた。
スケルトンやゴーストを必死につついていると、二人組が声をかけてきた。
「うちのギルド入りませんか」
よく考えもせずにハイと即答すると、じゃあギルドハウスへ案内するねと言われる。
当時、ギルド入隊は家に設置されたギルドストーンでのみ手続きができるものだった。
ゲート魔法をブッフブッフと唱えるが、魔法スキルが足りないらしくゲートは開かない。
歩いて行きましょう、と慈悲の神殿がある砂漠地帯へ向かって出発した。
砂漠は土エレやサソリが大量に湧き出す、いわゆる激湧き地帯だった。
スケルトンにようやく勝てる程度の初心者が、大量の土エレサソリにかなうわけもない。
灰色の視界の中で、私の死体から荷物がルートされていくのを眺めていた。
先にギルドハウスに逃げ込んでいた二人組が蘇生スクロールで私を生き返らせる。
荷物取られちゃった、と訴えたが取り返しに行ってくれる気配はなかった。
プレートメイル胴をひとつ渡され、これで勘弁してくれと言う。
とりあえずギルド入隊の手続きするね、と言われてその場に突っ立っていると
しばらくして入隊勧誘はギルドマスターじゃないとできないんだった、と告げられる。
明日また来てね、と私をその場に残して二人はどこかへ消えていった。
ここがどこなのかもわからない私はスタックヘルプで街へ帰った。
二人組とはその後二度と出会うことはなかった。


キャラクター
スキル構成の自由度が高いUOで、これといった目的もなく、情報も、知識もなかった私は
剣術、魔法、料理など様々なスキルが中途半端に詰め込まれたファーストキャラを作った。
スキルを別キャラへ移動や保管することができるソウルストーンは存在してなかったので
構成を変えるとなれば、不要なスキルを下げ、新しくスキルを取得するしかなかった。
しかしNPCからスキルを習おうにも、せいぜい20や30程度しか習えない。
ならばスキル50を振って新キャラを作ったほうが早いと判断した私はファーストキャラを
削除する決断をした。
消す前に、人を襲撃してみよう。返り討ちに遭ってもそれはそれ。どうせ削除するキャラだ。
フェルッカ中を歩き回ったが、既に過疎が叫ばれていた広大なフィールドに人影はなかった。
街へ帰って静かにファーストキャラクターを削除した。


ショートスピア
新しいキャラに槍術にスキル50を振り、とあるゲームのヒロインの名を付けた。
新キャラ作ったよ。戦士だよ。フェンシングスキルにしたんだ。
じゃあこれあげる、と師匠のM氏から渡されたのはショートスピアだった。
武器のステータスは、鑑定にかけないと見ることができない時代だった。
鑑定スキルなんて知らなかった。IDワンドという存在も知らなかった。
もちろんM氏が教えてくれるようなこともなかった。彼はそういう人だ。
私はこれがどんな武器なのかも知らず、未鑑定のまま持ち歩いていた。


強盗団
街ルーンブックはベンダーショップで買うと高かったので自分で作ろうと
ルーンと秘薬を抱えてムーンゲートを渡り歩いていた。
フェルッカのブリティンゲートを出た瞬間、茂みから2人のプレイヤーが飛び出してきた。
クロスに掛けられるエナジーフィールド。
突然拘束されて呆然としていると、3人目が姿を現し、私のバックパックを弄る。
ショートスピアーが抜き取られる。「だめ、秘薬は初期装備だ」「チッ」
短い舌打ちと、ごちそうさまという言葉を残し、3人は飛び去っていった。
ショートスピアを失ってしまったことをM氏に言うと
「もったいないなぁ。あれパワーだったのに」
Power、というのが武器の強さを表す5段階評価のうち、上から二番目であり
Vanquishingの次に貴重なアイテムだったということもだいぶ後になってから知った。
保険システムが導入される、だいぶ前の話。


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思い出色々

降り立つ
2001年 夏。
夜23時から翌朝8時まで定額でインターネットができるテレホーダイプランから
24時間使い放題のISDNプランになり、インターネットがいつでもできるようになった頃。
ある休日の昼過ぎ、いつものように通いのチャットルームへログインすると
管理人のM氏が待ち構えていて、面白いゲームをやっているんだ、と言いだした。
なんてやつ?
「ウルティマオンライン」
今までファミコンやメガドライブなどの家庭用ゲーム機でしか遊んだことがなかった。
今、目の前にあるパソコンでも遊べるゲームがあるのは理解していたが
それらに興味を持ったことはなかった。
「すごく面白いんだよ」
へーじゃあちょっと買ってくる。
詳しい話は一切聞かずに、近所の家電量販店へ自転車を飛ばして購入してきた。

どんなゲームでも、オープニングを見るときのワクワク感はたまらない。
たとえ洋物グラフィックのハゲたおっさんが水晶玉をもぞもぞいじくっているだけでも。
2Dと3Dという選択肢があった。迷わず3Dでログイン。私はブリタニアに降り立った。
「ブリテインて街に来て」と言われたが何をどう操作したらいいのかすらわからない。
現在地もわからない。
なにをどうしたか記憶にないほど四苦八苦してようやくそのブリテインへたどり着いたが
人通りもなく、呆然とたたずむ初心者。
だいぶ後になってわかったが、降り立った場所はブラックソン城の近くの厩舎前だった。
ワラが敷いてある小部屋がいっぱいある、という説明しかできない初心者。
こんな説明でよくわかったものだが、M氏がようやく迎えに来てくれた。
左下に英文メッセージと、どこかを指している矢印があったが、私は英語が読めなかった。
だいぶあとになって、これがyoung用のクエストだったことを知った。

近道
M氏から馬を買うように言われ、その厩舎へ入る。
guard / bank / vender buy
この3つを入れたマクロを、押しやすいところに入れるように言われた。
今のように、初心者に丁寧なチュートリアルなどなかったので
自分でネットで調べるか、先輩から教わるかしないと、物を買うことすらできなかった。
Mくんは何のキーに入れてるの?
「alt + z かな」
これが、初めて覚えたブリタニアで生きていくための「マクロ」という技。
今でもalt+zキーにはガードと銀行を呼び出すマクロを使っている。
NPCにvender buy。可愛かったのでなにか背中に背負っている小さい方を買う。
「それは荷ラマだ。乗れないよ」
もう一度vender buyして馬を買う。
これで最初に降り立ったときに持たされた小遣いはほとんどなくなったはずだが
そのときはまだ「オカネ」という概念を理解していなかった。
馬に乗り、M氏についていく。
荷ラマを連れて歩くためのコマンドも知らなかったし、厩舎の存在もまだ知らなかった。
M氏も特にそれを教えてくれるようなことはなかった。彼はそういう人だ。
降り立ったポイントから南へ歩く。
ブリテイン中央の宿屋の横を抜け、水道橋の脇にある細い道をすり抜ける。
「近道w」
これが二つ目に覚えたこと。

ヤング解除
街は人と文字であふれかえっていた。
トカゲ売りの行商、GHPだのGCPだのいう謎の品物を売る人物、武器や防具の売人。
どこぞで死んだと救助を求める声、救助隊兼討伐隊が結成される鬨の声。
戦利品のアイテムを地面へバラ撒く人、群がる人。
ただお喋りしている人、並べた机を片端から壊されてケンカをする人。
買われていく赤や青のトカゲ?を見て、自分もあのトカゲが欲しくなった。
あれ乗りたいとねだると、M氏が行商の人に声をかけ買ってきてくれたが
Youngタグの付いた私に受け渡しはできないようだった。
このタグが付いてると渡してもらえないの?
「まーヤング解除すれば渡せると思うよ」
どうやんの
「@ヤング解除」
私のヤング時代は終わった。

トレハン
とれはん、てなに?
「来ればわかるよ」
M氏は何も説明してはくれない。彼はそういう人だ。
出された移動ゲートをくぐり、ちょっと大きな白い家に案内された。
数人の見知らぬプレイヤーが、レベルがどうのこうの、と話し合っている。
「初心者もいるし3から行こうか」
パーティの入り方(/accept)を教わり、森へ連れ出される。
木陰で一人のプレイヤーがごそごそやり始める。
それぞれ剣を構えたり、魔法で姿を消す参加者。
意味もわからずぼんやり見ている私。
木陰でゴソゴソしていた辺りが突然ピカっと光る。
「うわぁああリッチだあああ」「逃げろ!」
誰かが叫んだ。蜘蛛の子を散らすようにみんな一斉に走り出した。
意味もわからず私も走った。ひたすら走り続けた。
「とれはん」をやっていた場所から遠く離れたところで立ち止まる。
みんながいた場所もわからず現在地もわからず、スタックヘルプで街へ帰った。
『どこいった?』とメッセージが来たが、パーティチャットのやり方は知らなかった。
パーティの抜け方も知らなかった。流れ続けるパーティチャットが悲しかった。
トレハンが「トレジャーハント(宝探し)」だということは、数ヶ月後に知った。
数年は「トレハン」という言葉が嫌いだった。


M氏は、当時かなり高価で貴重だった家を所持していた。
ヴェスパーの東の湖の畔に連れて行かれる。
地面にムーンストーンを埋めると、赤いゲートが現れた。
ゲートをくぐると、フェルッカ世界のまったく同じ場所だった。
石造りの小さな塔、スモールストーンタワーが彼の家だった。
当時、1件の家に置けるセキュアの数は決まっていた。
スモールストーンタワーのセキュア設置数は4つだっただろうか。
好きに使っていいよと、その数少ないセキュアを1つ、こころよく貸してくれた。
屋上に置かれた自分だけの空間が、嬉しかった。
始めたばかりの私は特に貴重なものは持っていなかったが
手持ちの小銭やよくわからない動物の骨などを詰め込んで喜んだ。
翌日行ったら私のセキュアは消えていた。ロックダウンされていなかった。


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