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夜のお菓子

男は漁師だった。
漁師の名はアモス。
アモスは仲間たちから“小物釣りのアモス”と呼ばれていた。

彼は大物を釣ったことがなかった。
長年漁師をやっているならば、一度や二度は大物に出会うこともあるだろう。
しかし彼は“小物釣り”なのだ。

漁場を変えニュジェルムへやって来たアモスは、そこで出会った一人の老人から
ニュジェルムビーチのあたりで水面が泡立っているところがあると教わった。
いよいよ大物と対峙するチャンスが巡ってきたようだ。

BNN 【対峙の予感




ニュジェルムのじーさんは、アモスの大仕事についてベラベラ喋り歩いたようで
アモスが再度ニュジェルムへやって来たときには、大勢の野次馬に囲まれることになった。

20110715釣り師アモス
物見高いブリタニアの冒険者たちが、漁師アモスをお出迎え。
「アレが噂の“小物釣りのアモス”か~」
指をさし手を叩いて出迎える冒険者一団に、目をひんむいて怒るアモス。


20110715大物を釣りに行こう
そう怒るなよ、みんな応援に来たんだよ。
今日で“小物釣り”は返上だもんね。




20110715泡立つ岬
ビーチから少し歩いたところに、例の泡立つ水面があった。
いかにも「ヌシ」とかが沈んでいそうな泡ですね。


20110715一世一代
漁師アモス、一世一代の大勝負。みなさまお静かに。
インビジをかけて、声だけでなく姿まで潜めるチキンメイジ。


20110715もう「小物釣り」だなんて呼ばせない
アモスは大物用の特製投網を水面に投げた。
「もう“小物釣り”なんて呼ばせねぇ…」

その場の冒険者たちは祈った。
「どうか大物が出て面白いお宝ゲットできますように…」



20110715巨大ウナギ登場
ついに念願の大物をゲット!
大きすぎて画像からはみ出しちゃったyo!(撮影失敗)
紫色のシーサーペントのような魚「giant eel(巨大ウナギ)」が大量に現れた。



20110715喧噪をヨソに
物見高い野次馬たちが、すぐさま冒険者の顔つきになって一斉に攻撃を始める。
そんな喧噪の中、イスを引っ張り出して腰掛けるアモス。

「あの泡の下にはもっとすげぇヤツがいるはず。しばらく様子を見よう」
潜って捕ってくれば?と一人の冒険者が提案した。

「おれは泳ぎが得意じゃないんだよ」
アンタ、漁師でしょう…?


20110715ここで待っていよう
泡の下の「主」がいるのは間違いないだろう。
それが現れるまで、アモスは待つことにしたようだ。
待つって、一体いつまで待てばいいのだろう。


20110715NPCになったアモス
まだ大騒ぎしている外野のことは意にも介せず
アモスは省エネ待機モードになってしまった。

しかし巨大ウナギが時折水面から顔を出してくる。
アモスの投網が魚群を刺激してしまったのだろう。


そこでBNNに【追加情報】が入電。
アモスの予想によると、翌日には「主」が現れるだろう、とのこと。
んもう、そういうのは本人の口から聞きたかったよね。


20110715またパイなのか
「しかしあのgiant eel、火であぶってパイ生地で包んだら旨そうだな」
giant eel、ちょっと固くて凶暴で、退治するのも大変なんだけど。
「だったらパイを思い切りぶつけてみたらどうだい? 遠くから火であぶるとか」

家に帰ってクリームパイを持ってきて連射。
かなりのダメージ、余裕の3桁超え。



20110716うなぎパイ
存分にウナギにパイを投げつけ、満足して家に帰ると
カバンに「an eel pie(うなぎパイ)」が入っていた。

投げるパイかと思ってダブルクリックしたら食べちゃった。
サクサクしていて美味しいです。



後編に続く → コチラ



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